特定記録郵便の郵送方法と料金について元郵便局員が解説！

特定記録郵便の概要と利用料金について

特定記録郵便の定義

特定記録郵便とは、郵送した郵便物の配達状況を記録している郵便のことで、簡単に言えば追跡情報のある普通郵便です。一般的な郵便物は到着するまでどうなっているか把握できませんが、特定記録を活用することで、配送状況を把握することができます。

特定記録郵便の料金

特定記録の料金は160円となっており、通常の基本料金・運賃に加算される形となっています。

特定記録が対応できるサービス

特定記録は全てのサービスで利用できるわけではなく、下記のサービスのみ利用可能です。

特定記録の割引制度について

特定記録を活用する場合、書留の割引制度（単割300、単割1000）が活用可能です。特定記録郵便に限った割引制度ではないのですが、同一の郵便物やゆうメールを同時に300通以上差し出す場合に適用可能な割引となっています。

同時に300通以上の差出が必要なので、個人というよりは法人向けの割引となります。

1. 同一差出人から取り扱いが同一の郵便物またはゆうメール（心身障がい者用ゆうメールを含みます。）を同時に300通（個）以上差し出す
2. 料金別納（料金を現金等で支払うものに限ります。）、料金後納、料金計器別納のいずれかで料金を支払う
3. バーコードにより郵便物等にお問い合わせ番号を表示する
4. 特定記録郵便物等の受領証等を作成する

• 郵便物とゆうメール（心身障がい者用ゆうメールを含みます。）を合わせて300通（個）以上となる場合は、割引の対象となりません。

参考 書留の割引制度日本郵便

参考

郵便の特殊取扱については、下記の記事を参考にしてください。
2019年11月16日郵便の特殊取扱サービスガイド

併用可能なオプション

特定記録郵便と併用可能なオプションは、下記のサービスになります。

特定記録郵便の郵送方法

特定記録郵便を送る場合の一連の流れを解説します。

郵送したい郵便物をもって最寄りの郵便局の窓口に行き、「特定記録でお願いします」と伝え、その場で料金を支払えば完了です。

難しく考える必要はありませんし、誰でも利用できます。

引受された郵便物は、下記のようにスタンプが押印され、追跡用のバーコードシールが貼付されます。

レシートに追跡番号が記載されていますので、荷物の状況がいつでも確認できます。
局によっては手書きの「書留・配達記録郵便物等受領証」を渡される場合もありますが、現在はレシートが「書留・配達記録郵便物等受領証」になっています。

特定記録郵便を送るときの注意点

局によっては、下記の「書留・特定記録郵便物等差出票」の記入を求められることがありますので、その場合、差出人と受取人の名前だけ記入してください。
局によっては、別の書式で控えを出してくれる場合もありますので、必ずしも記入を求められるわけではありません。特段手間がかかるわけではないので、ケースバイケースで対応してください。

特定記録郵便のよくある質問と回答

切手を貼ればポスト投かんによる差出しは可能ですか？

特定記録郵は、ポスト投かんによる差出しはできません。
仮に料金分の切手を貼付していたとしても、必ず窓口にて差出し手続きが必要となります。

特定記録は日曜日・祝日も配達されますか？

特定記録郵は、日曜日・祝日の配達はありません。
速達を併用することで、日曜日・祝日の配達も可能になります。

コンビニからも差出しできますか？

特定記録郵便は、コンビニからの差出しはできません。

手渡しで配達されますか？

特定記録郵は、郵便受箱投かんによる配達になります。

窓口で郵送手続きを行う際、切手は貼付しててもいいですか？

どちらでも問題ありません。
仮に郵便料金分の切手を貼付していた場合、特定記録料金をその場で支払えば大丈夫です。

特定記録郵も割引などありますか？

一般的に使う事はないですが、単割300という割引があります。
同一差出人から取り扱いが同一の郵便物またはゆうメール（心身障がい者用ゆうメールを含みます。）を同時に300通（個）以上差し出すなど細かい条件がありますが、該当すれば1通あたり11円安くなります。

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