サイズや重量が超過したら「ポスト投函すれば大丈夫」という都市伝説を解説

この記事では
ポスト投函に関する都市伝説について
解説しています。
[prpsay img=”https://stamp.yuubinya.com/wp-content/uploads/2019/10/huki-talk.png” name=”葉書野 ウラ”]サイズや重量が少しだけオーバーした場合、「ポスト投かんすれば問題ない!」という都市伝説について、内務処理の現状を知ってる元郵便局員が解説させていただきます。[/prpsay]

ポスト投かんされた郵便物について

ポストに投函された郵便物の流れについて解説します。

STEP.1
ポストに投函
差出人がポストに郵便物を投かんします。
STEP.2
取集
取集担当者が、ポストに記載されている取集時間に郵便物を回収します。
STEP.3
引受局の内務処理
回収された郵便物は、その地域を管轄している集配郵便局に全て集められます。
集められた郵便物は、引受局で行わなければならない処理を行って地域や種別ごとに区分されます。
STEP.4
輸送
区分された郵便物を輸送します。
STEP.5
配達局の内務処理
配達局で行わなければならない処理を行って、配達区や配達順に整えられます。
STEP.6
配達
受取人に配達されます。

本来は、各項目で細かい作業があります。
内務作業に関しては、詳しく書けない事も多々ありますので簡潔に記載しておりますが、ポスト投函された郵便物の詳細な流れについては、下記の記事を参考にしてください。
手紙やはがきをポストに投函して相手に配達されるまでの流れについて元郵便局員が解説します

 

内務作業時のチェック体制

上記の流れでも記載していますが、ポスト投かんされた郵便物は全て内務作業時にチェックされてます。
厳密に言えば採寸や重量のチェックだけを行うのではなく、消印を押したり区分する際に目視で判断できるくらいギリギリのサイズであったり、持った際に「あれ?」と感じた重量であれば、その時に採寸や計量を行っているという事になります。

集められた郵便物は全て人の手が必ず1度は触れますので、サイズや重量が微妙な時は「ポスト投かんすれば大丈夫」というのは都市伝説です。

当然、郵便局員も人間なので100%全て防げるわけでもありませんし、多少のサイズオーバーなら通過する事もありますが、それだけで「ポスト投かんすれば大丈夫」という判断は安易すぎると思います。

 

郵便種別による内務処理の違い


ポストに投かんされた郵便物を大まかに分類すると下記の3種になり、それぞれの処理方法を簡潔に解説します。

  • 切手が貼付されている郵便物
  • 料金別納・後納郵便物
  • その他

 

切手が貼付されている郵便物

切手が貼付されている郵便物は、引受局にて「消印を押す」という内務作業を行います。
消印を押す場合、規定サイズの定型であれば機械で押しますが、機会で処理できない郵便物は人の手により消印を押しています。
むしろ機械で処理できる種類のほうが少なく、定型(一部)、定形外、ゆうメール(一部)、ゆうパケット、レターパック(ライト・プラス)なども全て人の手で消印を押しています。

この際に必ず人の手が触れますので、サイズ・重量オーバーであればこの時点で見つかる事が多いです。
引受局でサイズ・重量オーバーと判断された場合、基本的に差出人返還となります。
その時点での差出人返還の場合、郵便物に貼付してる切手も消印が押されていないはずなので、再利用が可能です。

 

料金別納・後納郵便物

原則としてポスト投かんされている郵便物で処理が可能な料金別納・後納は「後納ポストイン」の承認を得ている分のみとなります。
承認がなく料金別納・後納がポスト投かんされていた場合、サイズや重量オーバーに関わらず差出人に返還されます。

参考

後納ポストインについては、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!後納ポストインの良い点と悪い点

 

その他

上記の2つに該当しない郵便物の全てです。
局によっては、e発送やレターパックなども別に分類します。

 

消印を押さない唯一の〇〇

数あるポスト投かん可能な郵便種別の中で、特殊なものを除いて唯一消印を押さないものが1つだけあります。
それが「クリックポスト」です。

クリックポストは消印を押す作業はありませんが、他の郵便物と同様に手区分されます。
消印を押す作業がない分、他の郵便物に比べたら見落としが稀にあるかもしれません。

 

まとめ

人がやる事なので100%間違いなくチェックされるというわけではありませんが、サイズや重量が微妙な時は「ポスト投かんすれば大丈夫」というのは少し違うと思います。

送料面を少しでも安くしたいというのはわかりますが、差出人返還となって一番迷惑がかかるのは受取人です。
特にゆうゆうメルカリ便やラクマパック等の場合、QRコードの兼ね合いもあり再発送には手間も時間もかかりますし、評価にも影響を及ぼします。

バレない事もあると思いますが、トラブル防止の為にも規定沿って発送される事を強くオススメします。

 

追記:e発送の差出人返還が多すぎる件

以前は、コンビニのご厚意でコンビニから発送されるe発送サービスのサイズ測定されてましたが、2018年9月よりサイズ測定をしない事になりました。
その結果、ゆうパケットの差出人返還数がかなりの数で出ています。

コンビニの店員が受付けたから大丈夫でしょ?
匿名発送だから返還できないでしょ?
後は郵便局がなんとかしてくれるでしょ?

コンビニはサイズの計測をしませんし、そもそも取扱店なので預かるだけですし、匿名配送の「匿名」は差出人と受取人の双方間だけで、郵便局は誰が発送してるかわかりますので返還しますし、ルールが守られていないのであれば返還するしかないです。というのが現実です。(2019/4/14追記)

参考

コンビニのサイズ計測については、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!コンビニでのサイズ計測と発送時の注意点について

 

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