コロナ禍で需要が急拡大している「送骨サービス」利用方法や注意点を解説

この記事では
送骨サービスについて
解説しています。
[prpsay img=”https://stamp.yuubinya.com/wp-content/uploads/2019/10/huki-talk.png” name=”葉書野 ウラ”]コロナ禍で需要が急拡大している「送骨サービス」。
価格だけで判断してトラブルに発展してるケースが多々ありますので、利用方法や注意点を元郵便局員が解説します。[/prpsay]

送骨サービスとは?

「送骨(そうこつ)」とは、ゆうパックにて「遺骨」を送る事をいいます。
ヤマト運輸と佐川急便は「紛失時の責任が取れない」という理由で遺骨を引受不可としていますが、日本郵便は「輸送に適した状態であれば引受可能」です。

一般的に「遺骨」をお寺や霊園に送って、そのまま納骨してもらうまでを「送骨」と思っている方もいらっしゃいますが、個人~個人への発送も可能です。

個人的な話ですが、「遺骨」の集荷も配達も行ったことがありますが、年々利用者は増加しているといえます。
高齢化社会になり時代の流れというのもありますが、特に最近はコロナ禍の影響もあり、需要が急拡大しているサービスの1つだといえます。

以前は、「送骨」を受け付ける寺院も少なかったですが、最近では永大供養とセットで送骨を受け付ける寺院の数も増加しています。
利用者の急拡大とともに色々なサービスが増えていますので、サービスを利用する前に「サービス内容」や「価格」などをきちんと調べて選んでください。


法律的な問題

「遺骨」をゆうパックで送る事は、法律的には全く問題ありません。
※海外へ遺骨を送ることは禁止されています。


損害賠償

ゆうパックは、配送中に紛失・破損した場合は、郵便物等の損害賠償制度に定められた範囲で賠償を請求することができます。
送骨の場合、ゆうパックなので30万円を限度とする実損額、セキュリティサービス(370円加算)を付加した場合は、50万円を限度とする実損額を請求することができますが、遺骨は損害賠償の対象外となったと思います。

事故や天災が絶対にないとも言い切れませんので、万が一のリスクがある事も念頭に入れておいたほうがよいと思います。


「送骨」経験者談

個人的な話になりますが、私は「送骨」を利用したことがありますし、配達員として「遺骨」を集配した経験があります。
経験談として参考になれば幸いです。


配達員としての経験談

昔は、送骨なんてほとんどなかったので、品名を見て「遺骨」と書いてあるのを見てビックリした事を覚えていますが、最近はそんなに珍しくないです。
骨壺が割れたり、傾いて遺骨がこぼれないかという心配が常にありますので、基本的にバイクで配達する事はありません。
取り扱いには、かなり気を使います。

寺院宛ての送骨は永大供養がセットになってるケースが多いので受取拒否はありませんが、個人間の送骨は全てが円満ではないケースもありますので、中には「受取拒否」というのもあります。

受取拒否の場合、通常の荷物と同じ手順で差出人返還を行います。
郵便局員は、あくまで荷物を配達するのが業務なので、局員に文句を言われたり、伝言を頼まれても業務内の対応しかできません。


集荷員としての経験談

個人宅で「遺骨」を集荷した事があります。
集荷に行くまでは、「ゆうパック1個」としか聞いてなかったのですが、集荷に伺ったら「遺骨」という事でした。

遺骨でも問題なく集荷できますが、集荷の業務内容的にすぐに帰局できない事もありますので、出来るだけ窓口からの発送をおすすめします。
郵便車の中に長時間ワレモノを載せておくと、骨壺の破損の原因にもなりますのでご協力ください。

参考

集荷業務については、下記の記事を参考にしてください。
集荷業務のスペシャリスト!あまり知られていない「集荷業務の一日」を解説


利用者としての経験談

身内を送骨した経験がありますが、やはり一番の注意点は「梱包」です。
配達した事があるのでわかりますが、陶器って意外と振動に弱く割れやすいので「揺れ防止」が必須です。

骨壺そのものをプチプチでグルグル巻きしても、蓋と入れ物をきちんと固定しなかったり、箱の中に隙間があれば輸送中に骨壺が欠けたり割れたりしやすいと強く感じました。

今は専用の「送骨キット」がありますので、破損防止の簡単からも利用されることをおすすめします。


「送骨」する際の注意点


送骨の手続きはゆうパックと同じなので、全く難しい事はありません。
1番注意すべき点は「梱包」ですが、梱包前に1点だけ大事な確認事項があります。

地下カロートで安置されていた場合、地下カロートは湿気の多いので、結露によって骨壺内に水が溜まっている事があります。
必ず蓋を開けて骨壺の中を確認してください。

水が溜まっていた場合、輸送中に水漏れの原因となりますし、コンディション的によくありませんので、必ず梱包前に確認してください。


自分で梱包する場合

自分で梱包する場合、蓋と骨壺をしっかりと固定してください。
ガムテープなどでも固定できますが、剥がした後が気になる場合はストレッチフィルムをオススメします。

蓋と骨壺をキッチリ固定したら、袋に入れてください。
袋に入れたら全体をプチプチで覆ってダンボールに入れます。
ダンボール内にできた隙間をきちんと埋めて、骨壺が動かないように固定する必要があります。

ストレッチフィルムが凄く便利なので、用途に合わせて活用できると思います。

参考

ストレッチフィルムについては、下記の記事を参考にしてください。
今!売れている!使ってみて納得の安心感!ストレッチフィルム特集

補足
梱包が難しいと感じる場合、送骨専用の梱包材セットがあります。
以下に紹介しますので、参考になれば幸いです。


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