かもめーるのノルマ廃止!?「販売枚数の指標廃止」を発表!局員と自爆営業の実情

「かもめーるのノルマ廃止!」という表向きのニュースを見た上で、局員と自爆営業の実情を元郵便局員が解説します。

かもめーるの販売ノルマを廃止



ネットの声


局員と自爆営業

局員の自爆営業なんて、年賀葉書、かもめ~る、お中元、お歳暮、母の日、ふるさと会、挙げればキリがないですが、あくまで局単位により方針が大きく異なりますので、ガチガチに数字を振り分けられたり、ミーティングにつるし上げられたりする局もあるみたいですが、全く営業を言われない局もあります。

ネットの声の一部を見てもわかるように、「ノルマ」という言葉が消えただけと感じる局もあれば、「個人指数」すら消えた局もありますので、全国規模で統一されているわけではありません。

ちなみに知り合いが勤務してる局では、去年と全く変化なしという事でしたし、ノルマ廃止のニュースすらネットニュースで知ったということでした。

ネットのニュースが100%正しいとも思いませんし、100%間違っているとも思いませんが、日本郵便全体で「かもめーるのノルマを廃止」というのはあり得ないと思います。


かもめーるの需要

正直、色々ある郵便局の営業の中で「かもめーる程売れないもの」はないです。

年賀葉書は営業をしなくても販売案内のポスティングだけで一定枚数は売れますが、かもめーるは暑中見舞いを出す人も会社も少なくなっているので、声掛けしても全く売れません。

個人的には、以前販売されていた「さくらめーる」や「もみじめーる」みたいに、「かもめーる」もそろそろ思い切って販売終了してみるとよいのではないかと思いますが、日本郵便も利益を追求しなければならないので、販売終了前提より付加価値をつけるコラボ商品的な販売をするなど、少し方向転換が必要だと思います。

広島カープのかもめーるコラボなどが有名ですし、今年はケンタッキーともコラボしてます。
 

地域限定発売!ケンタッキーとコラボした「ギフト付きかもめ~る」


自爆営業のカラクリ

一般の方であれば、自爆営業=物販そのものの売り上げが利益になると思われがちですが、実はそこだけではありません。
実際には、お中元、お歳暮、母の日、ふるさと会などはゆうパックでの配送になるので、「ゆうパック取扱個数」も増えますし、取扱個数が増えれば「送料」でも利益がでるわけです。

社員から「物品で利益」を得て、販売業者からは「送料で利益」を得て、結果的に日本郵便としての「ゆうパック取扱個数」も増えるという事になります。

全ての方が購入してるわけではないと思いますが、全国各地の20万人の従業員が1つづつ購入しただけでも、どのくらいの金額が動くかは容易に理解できると思います。


よくある質問と回答


 

切手などのノルマもありますか?

ノルマという言葉が正しいかわかりませんが、個人の売り上げとしての数字は管理されています。
局よって違うかもしれませんが、特殊切手のみ売上管理されている事もあります。

 

自爆営業額が正社員に影響するのですか?

自爆営業額というより、営業成績は影響すると思いますし、これは日本郵便に関わらずどこの会社も同じだと思います。
ただ日本郵便の場合、影響度合いが「年賀はがき」に重きを置きすぎだとは思います。

 

年賀葉書、かもめ~る、お中元、お歳暮、母の日、ふるさと会以外にもありますか?

自爆するしないは別として、地域によって異なりますが、他にもあると思います。
特にご当地の特産品などは、その地域・季節ごとに必ずあると思います。

 

実際、自爆営業ってニュースで取り上げられているような感じですか?

個人的には、「自爆してでも売上げをあげろ!」と強要された局はなかったので、局によって全く異なると思います。