かんぽの不適切営業から見える!日本郵便の「営業ノルマ」と「企業体質」

最近、かんぽ生命の不適切営業が問題になっておりますが。日本郵便にも似たような事がたくさんありますので紹介させていただきます。

かんぽだけの問題じゃない件

かんぽ生命の不適切営業が問題となっていますが、日本郵便の自爆営業も大問題だと思います。

表立って問題視されているのは、「年賀はがき」と「かもめーる」ですが、実際には下記のような商品で営業を行う必要があります。
局により内容は異なると思いますが、そんなに大差ないはずです。

  • 年賀はがき
  • かもめーる
  • 記念切手
  • レターパック
  • ふるさと小包
  • 頒布会
  • ゆうパックカタログ販売
  • 恵方巻き
  • お中元
  • お歳暮
  • 母の日
  • ご当地の名産品
  • 特約
  • クリスマスケーキ

簡単に思い浮かぶだけで上記のような種類があります。
局によって異なるのかもしれませんが、昔は件数での割り当てだったんですが、今は金額での割り当てらしいです。

他にも以下のような営業があるみたいです。


正直、自爆営業がどのくらい横行しているかを一言でいうと、「ふるさと会」の配達してると超高確率で郵便局関係の人の家に配達しますというレベルです。

 

現場の声

「ノルマは廃止して個人目標にしました」という感覚で、言葉のあやレベルの話。
某メディアが鬼の首をとったように「ノルマ廃止」って書いてましたが、内部的にはほとんど変化なし!というのが現状だと思いますし、「おいおいちゃんと調べてくれよ!」「どこの局の話だよ」というのが現場の本音だと思います。

手当なんて雀の涙にもなりません。
特約1件とっても、1回のみ500円ですよ。

 

企業体質

かんぽ生命の不適切営業が問題になった際の、日本郵便の対応そのものが古い企業体質の象徴ではないかと感じました。

このご時世に「SNS禁止」は当然な話。
どの会社にもSNSに対しては、内部情報の投稿や機密情報の書込禁止があるのは当たりなので、逆に今こういうことを考えて、平気で実践するあたりが日本郵便クオリティなんだと言われても仕方ない部分だと思います。

個人情報をこの国で一番取り扱う会社が今SNSの話ですか!?ということです。

そういう古い感覚なので、年賀はがきなども個人で競わせて、班で競わせて、局内の部署単位で競わせて、最終的には県内の集配局の年賀の売上げ順位を一覧にしたりしてるんで、支社も知らぬ存ぜぬじゃない話であり、支社が知ってて本社が知らないはずがないですし、本社が知らなかったらそれはそれで問題のある企業体質とも言えます。

今の時代、隠蔽体質が最も信用を失う。

 

現場の声

 

まとめ

こういうことが立て続けにあると「郵便局員=不適切営業する人」と一括りにされる事が一番怖いです。
真面目に仕事をしてる人もたくさんいますし、大雨でも台風でも毎日コツコツ郵便を配達してる外務員、目立たないけど手堅い仕事をしてる内務員、きちんと真面目にやっている人のほうが多いです。

日本郵便は、社員ありきで成り立ってる会社なのに、その社員を全く大事にしない会社でもある。
いつなれるかわからない正社員制度、未だに年賀はがきの売上げが大きく影響する正社員試験、給料は変わらないのに営業目標だけ信じられないくらい倍増して全く魅力を感じない正社員なのに、いまだに「正社員なりたいだろ?」って・・・。
一体どれだけの人が正社員より非正規社員のほうがいいと思って、正社員になることを拒んでいるか知っていますか?と支社の方々に聞いてみたい。

人手不足を理由に色々なサービスを廃止したり、サービス料金を上げるなら、何してるかわからない専門役や数時間しか働かないのに非正規社員より給料のいい定年退職後の再雇用などを廃止して、その分の給料を配達員のベースアップにまわしたりすればいいと思います。

正社員と非正規社員の差があるから、正社員の待遇を減らし非正規社員に合わせる奇抜な策じゃなく、正社員に近い待遇にするなど、1日も早く現場の局員が働きやすい環境に改善される事を望みます。

 

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