特定記録郵便の出し方・料金・追跡方法を元郵便局員が徹底解説

赤い「特定記録」の表示印が押された封筒

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この記事では特定記録郵便の料金・出し方・追跡方法・簡易書留との違いについて、元郵便局員が解説しています。

葉書野 ウラ

「送った記録だけ、なるべく安く残したい」——窓口でいちばんよくいただいた相談がこれでした。そんなときに私がまずご案内していたのが特定記録です。元郵便局員として、料金・出し方・簡易書留との違いまでわかりやすく解説します。
先に結論(特定記録郵便とは・料金)
特定記録郵便とは、郵便物の引き受けを記録し、追跡番号で配達状況を確認できるオプションサービスです。料金は基本の郵便料金+210円(郵便物の場合。2024年10月改定後・改定前は160円/2026年7月時点)。差し出しは郵便局の窓口のみ、配達は受取人の郵便受箱へ(対面・受領印なし)、補償はありません。ここが簡易書留との違いです。

特定記録郵便とは?

特定記録郵便とは、郵便物やゆうメールの引き受けを記録するオプションサービスです。差し出したときに追跡番号(お問い合わせ番号)が付き、日本郵便のサイトで配達状況を確認できます。

配達は受取人の郵便受箱へ投かんされます。日本郵便の公式ページでも「受取人さまの郵便受箱に配達します(配達の記録(受領印の押印または署名)は行いません)」と案内されています(日本郵便 特定記録)。つまり受け取りのサインは不要で、留守でも郵便受けに入れば配達完了です。

「確実に手渡ししたい」「受取確認(サイン・押印)が必要」という場合は、書留(簡易書留・一般書留)を選んでください。

特定記録でできること・できないこと
できること
・引き受けの記録が残る
・追跡番号で配達状況を確認できる
・差し出し時に受領証(追跡番号入り)を受け取れる

できないこと
・配達時の受取サイン(対面受け取り)……ポスト投かんで完了
・紛失・破損時の損害賠償(補償)……ありません
・配達を証明する証明書の発行……ありません

葉書野 ウラ

ひとことで言うと「送った証拠は残るけれど、手渡しと補償は付かない」サービスです。この一点を押さえれば、簡易書留と迷うことはなくなります。

特定記録郵便の料金一覧【2024年10月改定後】

特定記録の加算料金は、郵便物(手紙・はがき)は+210円ゆうメールは+160円です(2024年10月1日改定後・郵便物は改定前160円から値上げ/2026年7月時点。日本郵便 オプション料金)。

合計料金 = 基本の郵便料金 + 210円(郵便物の場合)で計算します。

定形郵便物・はがきの場合

種類基本料金特定記録加算合計
通常はがき85円210円295円
定形(50g以内)110円210円320円

※2024年10月改定で、定形郵便物は25g・50gの区分が一本化され、50gまで一律110円になりました。

定形外郵便物(規格内)の場合

重さ基本料金特定記録加算合計
50g以内140円210円350円
100g以内180円210円390円
150g以内270円210円480円
250g以内320円210円530円
500g以内510円210円720円
1kg以内750円210円960円

※料金は2026年7月時点(2024年10月1日改定後)です。基本料金は日本郵便 国内の料金表(手紙・はがき)より。

補足
2024年10月の郵便料金改定の全体像は、郵便料金の改定について元郵便局員が解説しますをご覧ください。

特定記録郵便の出し方【窓口での手順】

特定記録は郵便局の窓口から差し出します。公式でも「郵便局に備え付けの『書留・特定記録郵便物等差出票』に必要事項を記入し窓口にお出しください」と案内されています(日本郵便 特定記録)。

ポスト投かんでは特定記録になりません
ポストに入れただけでは特定記録の扱いにはならず、追跡番号も受領証も付きません。窓口で「差出票」を記入して差し出す必要があります。コンビニでの差し出しもできません。
  1. 封筒・はがきに宛先・差出人を記入する
  2. 郵便局の窓口へ持参する(郵便窓口の営業時間内。ゆうゆう窓口でも可)
  3. 「特定記録でお願いします」と伝える
  4. 備え付けの「書留・特定記録郵便物等差出票」に記入する
  5. 料金を支払い、受領証(追跡番号入り)を受け取る

葉書野 ウラ

差出票は窓口に用意してあるので、手ぶらで来ていただいて大丈夫です。窓口では「特定記録で」とひとこと言っていただければ、こちらで手続きします。受領証は追跡と「送った証拠」に必要なので、受け取ったら捨てずに保管してください。

特定記録郵便の追跡方法

受領証に記載されたお問い合わせ番号(追跡番号)を、日本郵便の「郵便追跡サービス」に入力すると、配達状況を確認できます。

追跡で確認できる範囲
特定記録の記録は引受けです(追跡では郵便受箱への配達完了まで確認可能)。一般書留のように中継局の通過状況までは記録されません。「いつ差し出され、いつ配達されたか」を確認するためのサービスと考えてください。
補足
追跡サービスが付いていない普通郵便を誤って送ってしまった場合の確認方法については、普通郵便は追跡できる?できない理由と追跡する方法を元郵便局員が解説【2026年最新】をご覧ください。

特定記録と簡易書留・一般書留の違い【比較表】

「追跡だけ安く付けたい」なら特定記録、「手渡しと補償が要る」なら書留、と役割が分かれます。

項目特定記録簡易書留一般書留
加算料金+210円+350円+480円
配達方法郵便受箱に投かん手渡し(サイン)手渡し(サイン)
受取確認なしありあり
損害賠償(補償)なし5万円まで最高500万円まで設定可
不在時受箱投かんで完了不在票が入る不在票が入る
追跡の範囲引受・配達引受・配達引受〜配達の全過程(中継含む)
土日祝の配達なしありあり

※加算料金は2026年7月時点(日本郵便 オプション料金)。簡易書留の損害賠償は5万円まで、一般書留は申し出により最高500万円まで設定できます。

葉書野 ウラ

窓口では「安く追跡だけ残したい→特定記録」「相手に確実に手渡ししたい・中身に価値がある→簡易書留や一般書留」とご案内していました。応募書類や契約書など、届いたことを相手と確認したい重要書類は簡易書留が安心です。
補足
簡易書留の料金・出し方・受け取り方は簡易書留とは?料金・出し方・封筒の書き方【2026年最新版】を、現金を送るときは現金書留の封筒サイズ・料金・書き方・送り方をご覧ください。

特定記録郵便は土日・祝日に届く?配達日数

特定記録は普通郵便と同じ配達扱いのため、土曜日・日曜日・祝日は配達されません。日本郵便の公式FAQでも「配達を行いません(速達とする場合、配達日指定で土曜日、日曜日、休日を指定する場合を除きます)」と案内されています(日本郵便FAQ)。金曜に差し出すと、配達は原則、翌週の平日になります。

ただし、配達日数の面では有利な点があります。2021年10月以降のサービス見直しによる普通郵便の「お届け日数の繰り下げ(おおむね1日程度遅くなる措置)」について、特定記録は繰り下げの対象外です(日本郵便 お知らせ)。土曜配達の休止は対象ですが、平日の到着日数は繰り下げ前の目安どおりで、普通郵便より早く届くことがあります。

休日に届けたいとき
土日・祝日に配達したい場合は、特定記録に速達(+300円〜/2026年7月時点)を付けるか、配達日指定で休日を指定してください。この場合は休日でも配達されます。

特定記録郵便を使うと便利な場面

元郵便局員の経験上、特定記録を選ばれる方が多かったのは次のような場面です。

  • 返送・返却物(レンタル品、書類の控えなど)を「送った証拠」を残して送りたいとき
  • クーリングオフや解約通知など、差し出した日を記録に残したいとき(内容の証明が必要なら内容証明+書留を検討)
  • チケットやカード類を追跡付きで、なるべく安く送りたいとき
  • 相手が日中不在がちで、手渡しにこだわらず郵便受けで受け取ってほしいとき

葉書野 ウラ

「相手のサインまでは要らないけれど、出したことだけは証明したい」——このニーズにいちばん安く応えられるのが特定記録です。逆に、現金や高価なものは補償のある書留にしてください。

特定記録郵便が届かない・紛失したときの対処法

まず追跡番号で状況を確認します。「引き受け」で止まっている・「配達完了」なのに相手に届いていない、など状況で対応が変わります。

  • 追跡が「配達完了」なら、まず受取人に郵便受け(宅配ボックス含む)を確認してもらう
  • 状況が動かない・見当たらない場合は、受領証を持って差出しの郵便局へ相談する(調査を依頼できます)
補償はない点に注意
特定記録には損害賠償(補償)がありません。万一の紛失・破損に備えたいなら、最初から簡易書留(5万円まで)や一般書留(高額補償を設定可)を選んでください。

よくある質問

葉書野 ウラ

「特定記録郵便」に関するよくある質問と回答です。

特定記録郵便の料金はいくらですか?

郵便物(手紙・はがき)の加算料金は210円、ゆうメールは160円です(2024年10月1日改定後・2026年7月時点)。定形郵便(110円)に付ける場合の合計は320円、通常はがき(85円)なら295円になります。

 

特定記録郵便はポスト投かんで出せますか?

出せません。特定記録は郵便局の窓口で「書留・特定記録郵便物等差出票」を記入して差し出します。ポストに投かんしても特定記録の扱いにはならず、追跡番号も受領証も付きません。コンビニでの差し出しもできません。

 

特定記録と簡易書留の違いは何ですか?

最大の違いは配達方法と補償です。特定記録は郵便受箱に投かん・補償なし(加算210円)、簡易書留は手渡し(サイン)・5万円まで補償あり(加算350円)です。重要書類や補償が必要なものは簡易書留が安心です。

 

特定記録郵便で追跡はできますか?

できます。受領証のお問い合わせ番号を日本郵便の郵便追跡サービスに入力すると確認できます。記録は引受けで、追跡では配達完了まで確認可能です。一般書留のような中継局の通過情報は記録されません。

 

特定記録郵便は土日・祝日も届きますか?

土曜日・日曜日・祝日は配達されません(普通郵便と同じ扱い)。休日に届けたい場合は速達を付けるか、配達日指定で休日を指定してください。この場合は休日も配達されます。

 

特定記録郵便が紛失したら補償されますか?

補償されません。特定記録には損害賠償制度がありません。補償が必要な場合は簡易書留(5万円まで)または一般書留(申し出により最高500万円まで設定可)を利用してください。

特定記録郵便のまとめ

  • 特定記録=引き受けを記録し追跡番号が付くオプション。加算は郵便物+210円・ゆうメール+160円(2024年10月改定後・2026年7月時点)
  • 差し出しは郵便局の窓口のみ。ポスト投かん・コンビニ差し出しは不可。受領証(追跡番号入り)を必ず保管
  • 配達は郵便受箱へ投かん。受取サインなし・補償なし・証明書発行なし
  • 追跡でわかるのは「引き受け」と「配達完了」の2点
  • 土日祝は配達なし(速達・配達日指定で休日配達は可)。ただし日数の繰り下げ対象外で普通郵便より早いことがある
  • 手渡し・補償が必要なら簡易書留や一般書留を選ぶ

葉書野 ウラ

特定記録は「送った記録を安く残す」のに一番手軽な方法です。迷ったら、補償が要るかどうかで書留と使い分けてください。わからないことがあれば差出しの郵便局へ。参考になれば幸いです。
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