後納ポストインについて
解説しています。
後納ポストインとは?
日本郵便が貸与(無償)する専用ケースに、後納郵便物等差出票と対象郵便物等を入れて、お近くのポスト(郵便差出箱)に差し出しできるサービスです。
※2018年7月1日から郵便物の集荷が全面的に廃止となりましたので、日本郵便は後納ポストインを推奨しています。
専用ケース
上記の専用ケースは、日本郵便が最大3個を上限として貸与(無償)されます。
貸与された専用ケースを利用せずにポストに差し出しすると、後納ポストインとして受付されずに無条件で返還されます。
良い点
- 最寄りのポストに差し入れするだけなので便利
- 24時間いつでも好きな時間に差し入れできる
悪い点
- ポストに入らない郵便物は窓口に行く必要がある
- 利用できる郵便物に種類や通数に制限がある
- 特殊サービス利用時は窓口に行く必要がある
- 差し入れできるポストが決められている
- 集荷に比べたらサービスレベルが落ちる
正直、悪いサービスではないと思いますが、利用できる郵便物に制限があったり、貸与されるケースに入る量にも限界がありますので、きちんとサービス内容を理解していないとトラブルの原因になる可能性が高いです。
特にポストに差し入れする時間にもよりますが、午後の収集時間以降にポストに差し入れすると、集荷時に比べたら約1日程相手に到着するのが遅くなりますし、速達も場合によっては無意味となります。
こういう部分は、郵便局がきちんと説明しない限り、利用する側は全くわからないと思いますので、ご利用前に最寄りのポスト(投かん予定のポスト)の取集時間くらいは把握しておくべきだと思います。
サービスフロー
下記は、後納ポストインのサービスフローとなります。
専用ケースをポストに差し入れて、専用ケースが返還されるまで1~2日程かかると思いますので、後納ポストインの利用頻度に応じて、貸与される専用ケースの個数は考えた方がいいと思います。
毎日ポストインするのであれば、最低でも2個は必要になると思います。
後納ポストインの利用条件
利用条件
後納ポストインを利用する場合、下記の条件を満たす必要があります。
- 日本郵便と料金後納契約を行っている事
- 郵便差出箱(ポスト)の取集局を後納郵便物の利用局としている事
- 利用局の郵便物配達受持区域内に住所又は居所を有する事
「後納」ポストインなので、後納契約をしている事が大前提となり、後納以外でのポストインはできません。
基本的に承認局が管轄するポストのみ後納ポストインのポスト差出しが可能となりますので、会社と自宅を管轄する郵便局が違う場合などは、仕事帰りに自宅の近所にあるポストに差し入れるなどはできません。
ご利用前に後納契約の承認局にて必ずご確認ください。
ポストインできない郵便物
下記に該当する郵便物は、後納ポストインを利用できませんのでご注意ください。
定形・定形外・はがき・ゆうメールなどが利用できます。
- 低料第三種郵便物
- 通信教育用郵便物
- 特定録音物等郵便物
- 学術刊行物郵便物
- 特殊取扱とする郵便物(速達・年賀特別郵便を除く)
- 特別料金が適応される郵便物
- 料金割引が適応される郵便物
- ゆうパック全般
- EMS
- 国際郵便物全般
特別運賃が適応される郵便物の場合、投かんしたポストが特別運賃の承認局の管轄内である事が原則です。
国際郵便物は、承認局にお問い合わせください。
注意点
下記に該当する場合、差出された全ての郵便物が差出人に返還されます。
- 専用ケースに納入された後納郵便物の種類、金額、通数が後納郵便物差出票の記載内容と符合しない場合
- 専用ケース内に、差出ができない郵便物が納入されている場合
- お客様が自身で準備したケースに納入されて差入れされていた場合
特に「簡易書留」が納入されていることが多く、原則的に速達以外の特殊サービスを付加した郵送物は後納ポストインを利用することができません。
お申込み方法
後納ポストインは、料金後納契約を行っている事が大前提となります。
後納契約を行っている場合、後納ポストインの利用についての案内書に承諾していただいた上で、所定の利用申出書を承認局に提出してください。
利用申出書が必要な場合は、承認局にお問い合わせください。
参考
料金後納については、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!料金後納の審査条件と失敗しない申請方法
よくある質問と回答
[prpsay img=”https://stamp.yuubinya.com/wp-content/uploads/2019/10/huki-hatena.png” name=”葉書野 ウラ”]「後納ポストイン」に関するよくある質問と回答です。[/prpsay]郵便物が多く2つの専用ケースに分割して入れる場合、後納差出票は一括して大丈夫ですか?
2つに分割する場合、それぞれに後納差出票が必要となります。
それぞれに納入してる郵便物の通数と種類に分けて、後納差出票を作成する必要があります。
後納利用局と特別運賃の承認局が異なる場合、どのように対応したらいいですか?
特別運賃承認局に連絡し、後納利用局でも特別運賃で差出ができる手続き(後納郵便物等他局差出承認請求書)を行う必要があります。
何時までにポストインすれば当日の消印になりますか?
各郵便局や各ポストにより、取集の時間が大幅に異なりますので一概に言えません。
ポストに記載されている時間の前にポストを開ける事は原則的に禁止事項とされてますので、取集時間までにポストインすれば原則的に大丈夫だと思います。
消印が重要な場合は、窓口にて差出しを行ってください。
特殊取扱とは何ですか?
速達・書留・引受時刻証明・配達証明・内容証明・特別送達・特定記録郵便・代金引換・年賀特別郵便・配達日指定郵便などになります。
後納ポストインの場合、速達以外の特殊取扱は全てご利用できません。
<関連記事>
絶対に失敗しない!後納郵便物等差出票の書き方と注意点を元郵便局員が解説します