年賀販売に関する方針変更について
解説しています。
販売数と配達鵜数の闇
毎年、年賀販売の時期になると話題になる「郵便局員による年賀はがきの自爆営業」。
どのくらい自爆営業されているのか正確な数字はわかりませんが、以下に面白い数字があります。
平成30年の年賀はがきの販売枚数は約26億5千万枚ですが、実際に配達されたのは約20億6千万枚です。
販売と配達の差の約5億9千万枚あり、全てが自爆とは言えませんが、あまりにも膨大な数字だといえます。
暗黙のルール
年賀だけがクローズアップされますが、かもめーる、中元、歳暮、ふるさと小包、地元のくだものやお菓子、カタログギフトなど、郵便局においてあるカタログのほとんどに目標指数はあります。
ちなみにスマートレターやレターパックや切手などにも目標指数はあります。
目標指数は個人のものもあれば班単位のものもあり、これは局単位でやり方や設定方法が違うと思います。
ほとんどにおいて目標指数の設定はありますが、強制的に「自腹してでも買いなさい!」と強要されるのは、ほんの一部の局や管理職のみで、郵便局をかばうつもりはありませんが、個人的には自腹の強要などは一度もありませんでした。
自腹などの強要はありませんが、年賀の販売枚数は減っている中で、局員の目標指数だけは年々着実に増えているというのが現状です。
特に年賀状の販売数が人事にも大きな影響があるので、やらざるを得ないというのが郵便局員の暗黙のルールだと言えます。
年賀と人事
年賀と人事は密接な関係があり、年賀の販売枚数が全てだと言っても過言ではありません。
正社員への試験に面接がありますが、その際にもほぼ必ず面接官が「今年の年賀は何枚くらい?」という質問をされるというは局員あるあるですし、詳しくは書けませんが〇単位がボーダーラインと言われています。
試験結果は別として、販売枚数が少ないからと試験が受けれないというようなことはありません。
自爆年賀の行方
年賀の販売開始と同時にオークションやフリマに出品されたり、少しでも値段が高いうちに金券ショップに大量に持ち込まれたり、1月になり小分けして切手交換に持込まれたり、捨てるよりはマシなので懸賞を書きまくったりと色々です。
よくある質問と回答
[prpsay img=”https://yuubinya.com/wp-content/uploads/2020/06/manho-08.png” name=”葉書野 ウラ”]「年賀はがき」に関するよくある質問と回答です。[/prpsay]ノルマがある中で一番売れないのって何ですか?
圧倒的な強さでかもめ~るです。
売れる売れないという問題を超えて、紙やインクなど資源の無駄レベルです。
年賀のノルマの数を教えてください。
営業目標に関しては、郵便局で単位で異なります。
ヤフオクとかの年賀ってかなり安く売られてますが、郵便局員だと年賀が安く買えますか?
いいえ、年賀に限らず社割なんて1つもありません。
全て、一般のお客様と同じ価格になります。
年賀状を無料で切手に交換できる条件を教えてください
近親者のご不幸による服喪のために年賀状が使用できない場合は、無料で切手などに交換する事が可能です。
簡易局を除くすべての郵便局で可能なので、服喪であることをお申し出いただき、窓口に備え付けの請求書に記入してください。
年賀はがきの交換については、下記の記事を参考にしてください。
書き損じや余った年賀はがきを郵便局で切手やはがき等に交換してもらう方法
年賀を間違って購入したので、違う絵柄に交換したいけど無料ですか?
新品という事が前提ですが、交換したい年賀状と購入時のレシートがあれば原則として交換が可能です。
新品じゃない場合、手数料が発生します。
まとめ
今回のように「年賀販売に関する方針の見直し」というのは、今までも似たような事がありましたので、局員は大きな期待はしていないと思います。
年賀の枚数が人事に影響を及ぼす仕組みそのものを改善しない限り、現場の管理職の意識の改善もあり得ないと思います。
以前に比べたら荷物も大幅に増加し、現場は人手不足の中、毎日時間に追われながら必死に配達してます。
「人手不足だから値上げ」「人手不足だから廃止」という事よりも、こういう部分が人手不足となっている大きな原因だと気付き、少しでも改善される事を強く望みます。
追記:今年の傾向
全ての局かわかりませんが、知り合いの局は今年も例年通り各個人への数字の割り当てはあるとの事でした。(2018/11/2 追記)
追記:年賀はがきの交換
年賀はがきの交換については、下記の記事を参考にしてください。
書き損じや余った年賀はがきを郵便局で切手やはがき等に交換してもらう方法