複数口ゆうパックの送り状伝票ラベルの書き方と、発送時の注意点を元郵便局員が解説させていただきます。
複数口ゆうパック
複数口とは、同じあて先に複数のゆうパックを発送する事です。
本来であれば、1つの荷物に1枚の伝票を貼付しなければなりませんが、複数口ゆうパックのラベルであれば1枚で2個まで貼付する事が可能です。
複数口ゆうパックの送り状伝票ラベルは元払いのみ対応していますので、着払い時は個数分貼付する必要があります。
複数口ゆうパックの送り状伝票ラベルは、郵便局の窓口(郵便窓口・ゆうゆう窓口)やローソンに置いてありますが、コンビニによっては複数口の送り状伝票ラベルを置いてない場合もあります。
複数口ラベルの種類
複数口の送り状伝票ラベルは、基本的には元払い送り状伝票ラベルの中の1つです。
着払い時には、複数口複数口の送り状伝票ラベルは使用できません。
※複数口の送り状伝票ラベルは、コンビニからも問題なく発送可能です。
複数口伝票の見分け方
複数口ゆうパックの伝票
複数口ゆうパックの伝票は、7枚綴りになっています。
(1枚目)
荷物を発送する際に必要な情報を全て記載し、引受入力後に控えとしてお客様にお渡しします。
複数口の場合、「品名」の項目が2か所ありますので、書き忘れがないようにご注意ください。
(2枚目)
コンビニで引受けした際は、郵便局がコンビニから荷物を預かる際に控えとしてコンビニに渡します。
(3枚目)
この伝票は、引受日から10年間も保管されています。
(4枚目)
荷物の輸送時はこの状態で輸送・配達され、配達完了時に配達証としてこの伝票は剥がされます。
(5枚目)
(6枚目)
荷物の輸送時はこの状態で輸送・配達され、配達完了時に配達証としてこの伝票は剥がされます。
(7枚目)
送り状伝票ラベルの書き方
実際にお客様が記入すべき点は、1と2と3の箇所のみです。
届かない日数で配達希望日を指定されても困りますし、サイズなども計測後に記入しますので、1と2と3の箇所以外は未記入で問題ありません。
特に複数口の場合、品名の項目が2箇所あり、その2の部分の未記入が多いのでご注意ください。
品名に関しては、下記の記事を参考にしてください。
ゆうパックを早く届けるには品名が大事!元郵便局員が教える正しい品名の書き方 元郵便局員が教える!ダイビング用品を発送する際の注意点を解説 元郵便局員が教える!キャンプ用品を発送する際の注意点を解説
簡単なトラブル対処法
ゆうパックの引受から配達までに色々なトラブルが発生しますが、最低限以下のポイントさえ守っていればトラブルは大幅に減ると思います。
- 電話番号の記載
- 品名項目その2の書き忘れに注意
- 1個の時は伝票その1を使う
- 小口割れに注意
- 着払いは使用不可
- 電話番号の記載
基本的に電話番号さえ書いてあれば、ある程度のトラブルは早急に対処する事ができます。
筆圧の影響で配達先の住所が見えなくて配達できない場合、具体的な内容品が不明な場合、荷物の破損・汚損など色々なトラブルが考えられますが、すぐに連絡できる電話番号さえ書いてあれば早急に対応する事ができます。
受取人の電話番号が不明な場合でも、差出人の電話番号は記載してください。
- 品名項目その2の書き忘れに注意
複数口で多いのは、品名項目部分のその2の未記入が多いという事。
複数口のラベルを使用して発送されるケースはそんなに多くないので、局員も見落としがちなので注意が必要です。
- 1個の時は伝票その1を使う
複数口ラベルは必ずしも荷物が2つないと使えないという事はなく、その1だけでも発送は可能ですが、稀にその2だけの伝票を貼付されているケースがあります。
その2だけは受け付けできない事がありますので、できるだけ1個の場合はその1のみをご利用ください。
- 小口割れに注意
一般的に、口割れの荷物は小口が揃うまで配達できません。
引受データで入力個数を調べれるので、データの個数と荷物の実数があえば配達しますが、トラブル防止のためにもできるだけ小口番号は1から順に揃えてください。
- 着払いは使用不可
複数口用の送り状伝票ラベルは、元払い専用です。
着払いゆうパックに関しては、下記の記事を参考にしてください。
絶対に失敗しない!着払いゆうパックの送り状伝票ラベルの書き方と注意点
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