インターネットで簡単にできる「e転居」の手続き方法について郵便局員が解説します。
e転居とは?
インターネット上で転居届(郵便物等の転送の為の届出)を受け付ける無料サービスです。
インターネットが普及する前は、郵便局の窓口か郵送による手続き方法しかありませんでしたが、現在はインターネット上で簡単に転居届の手続きを行う事ができます。
インターネット上だと10分もあれば手続きが完了しますので、わざわざ郵便局に行って手続きする手間と時間を考えたら、圧倒的に短時間で楽に手続きが完了します。
注意点
手続きそのものは無料ですが、インターネットから転居届の手続きを行う場合「ナビダイヤル」に電話をかける必要があります。
その際の通話料は無料ではありませんし、アナウンス等の待ち時間でも通話料は発生します。
それでも郵便局に行く手間などを考慮すれば、そのくらいの費用であれば問題ないと思う人も多いかもしれませんが、そういう部分の費用が発生します。
※各携帯電話のかけ放題(無料通話)も対象外です。
e転居は日本郵便のサービスであって公的なサービスではありませんし、日本郵便が取り扱う郵便物等についてのみ転送されます。
その他のヤマト運輸や佐川急便をはじめとする他社の荷物は転送されませんので、各業者ごとに手続きを行ってください。
(各業者の転居サービスは下記参照)
各業者の転居サービス
- ヤマト運輸:宅急便転居転送サービス
- 佐川急便:各事業所に電話
- 西濃運輸:転送サービスなし
- 福山通運:転送サービスなし
結論から言えば、きちんと転送サービスがあるのは「日本郵便」と「ヤマト運輸」のみとなります。
各業者間で転居情報の共有はあり得ませんので、新住所に引越すまでネットでの買い物を避けたり、早期に住所を変更するなど自己対策を行ってください。
手続き方法
転居届受付状況確認
お手元に転居届受付番号があれば、下記より転居届の受付状況が確認できます。
参考 転居届受付状況確認日本郵便
転居届受付番号とは?
e転居での転居届申請の受付完了時に発行される番号(10桁の英数字)です。
e転居の場合、受付完了時にご登録いただいたメールアドレスあてに受付完了メールで送信された番号になります。
転居届用紙を窓口提出又はポスト投函された場合、お客様控・記入要領の右上に記載されている番号になります。(下記参照)
よくある質問と回答
6人以上で引越しする場合、どうしたらよいのですか?
e転居のシステム上、一度の手続きで6人までとなります。
6人以上の場合、手間がかかりますが追加登録を行う必要があります。
転居届受付状況確認画面にある「受付日」と「登録日」の違いは何ですか?
「受付日」とは、関係郵便局において、転居届管理センターから送信された転居データを確認した日となります。
「登録日」とは、関係郵便局において、転送開始の準備が整った日及び転入者への配達の準備が整った日となります。
「登録日」が過ぎても郵便物が転送されてきません。
郵便物等が転送されてこない場合、届くはずの郵便物等が届かない場合は、郵便事故の可能性ありますので、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!郵便事故の対処方法
転居届の手続きを行いましたが、転送を止めたいです。
転送の解除や中止という手続きはありません。
現在、旧住所から新住所あてに転送されている状態で、旧住所に戻ってお住まいになられた方については、改めて転居届をご提出すれば、新住所への転送を中止し、旧住所へ配達(新住所から旧住所へ転送)することは可能です。
ナビダイヤルに電話しない場合はどうなるのですか?
転居届の申請を進める事が出来ません。
転居届の最大の欠点
住所という個人情報を扱うので、トラブル防止の観点から、e転居の登録情報の変更・取り消し・照会・中止などはインターネット上での手続きが行えません。
万が一、登録情報の変更・取り消し・照会・中止する場合には、届出をされたご本人様の運転免許証、各種健康保険証などをご持参の上、旧住所の配達を受け持つ郵便局へご相談ください。
ご相談の際には、必ず「転居届受付番号」をお伝えください。
旧住所が遠方だった場合、ものすごく手間がかかりますので、くれぐれも転居届の手続きを行う際は注意してください。
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