普通郵便の「水濡れ注意」や「折曲厳禁」など注意書きの効果と拘束力とは?

この記事では
水濡れ注意や折曲厳禁などの注意書きについて
解説しています。

葉書野 ウラ

普通郵便に書いたり張り付けられている、「水濡れ注意」や「折曲厳禁」などの注意書き。しかし、普通郵便での注意書きは拘束力がないことを知っていますか?今回は、注意書きの効果と拘束力、どうしても水に濡らしたくない荷物や折り曲げたくない荷物の正しい送り方を元郵便局員が解説します。

普通郵便における注意書きとは

何も意識せず普通に利用している「郵便」ですが、一定金額で規定期日以内に全国に送付することができるので、実は利益度外視の破格のサービスです。
郵便には、お客様の要望に合わせて付加することのできるオプションサービスがあり、郵便料にオプション料金を追加で支払えば「書留」「速達」「配達証明」などのサービスを付加することができます。
しかし、その付加サービスの中に「水濡れ厳禁」や「折曲厳禁」というサービスはありません。

特に多いのは「われもの注意」「下積厳禁」「取扱注意」「折曲厳禁」「水濡れ厳禁」「この面を上に」などの注意書きです。
仮に注意書きをしたとしても、実際はそのようなサービスが存在しないので、配達員に対する拘束力が発生しないのが現状です。

ここからは普通郵便の注意書きの効果や拘束力について、実際に現場を経験してきた配達員が解説させていただきます。

参考

郵便の特殊取扱については、下記の記事を参考にしてください。
郵便の特殊取扱サービスガイド

「水濡れ厳禁」「折曲禁止」など注意書きの効果と拘束力

荷物を送る際に書きがちな「水濡れ厳禁」や「折曲厳禁」などの注意書きは、日本郵便が正式に行っているサービスではありません。
「書留」や「速達」などはオプション料金を支払うことによって拘束力が発生しますが、
実は、シールを張ったり赤字で大きく注意書きを書いたとしても拘束力は全くないのが現状です。

そもそも日本郵便が正式に提供してる付加オプションサービスではありませんので、日本郵便が提供する正式な「水濡れ厳禁」や「折曲厳禁」というシールはありません。

「水濡れ厳禁」や「折曲厳禁」を強調したとしても「内務作業者や外務作業者の裁量次第」という感じで、「折曲厳禁だから〇〇しないといけない」という決まりはありません。
当然、できるだけ折り曲げないよう、水に濡れないよう努力はしますが、あくまで送る人が簡単に折れ曲がらない工夫・濡れない梱包を行ってる前提の話です。

どんなに「水濡れ厳禁」や「折曲厳禁」と注意書きを書いたとしても、郵便である以上原則的には他の郵便物と同等に扱われます。

「水濡れ厳禁」「折曲厳禁」で発送するなら?

先ほども記述したとおり、普通郵便に「水濡れ厳禁」や「折曲禁止」などのオプションはありません。
そのため、そのような注意書きがあったとしても、「絶対に水に濡れないようにしなければいけない」「絶対折り曲げてはいけない」という拘束力は発生しません。

それでも、どうしても水に濡れたくない荷物や折り曲げてほしくない荷物がある場合は、下記のような方法で発送するのがおすすめです。


普通郵便の注意書き対策①われもの注意

緩衝材などを使用して割れないように梱包することも大切ですが、われものを送る際にはゆうパックがおすすめです。

ゆうパックは万が一大切な荷物が破損してしまった場合、30万円までの補償がついています。
また、セキュリティサービスを付与していれば50万円までの補償がつきます。
そのため、普通郵便で「われもの注意」の注意書きをするのではなく、ゆうパックを使用した方が安全と言えます。

普通郵便の注意書き対策②下積厳禁

普通郵便では下積厳禁の対応できないので、ゆうパックを利用するのがおすすめです。
ゆうパックには補償がついているため、万が一下に積まれてしまっても30万円までの補償ができます。

普通郵便の注意書き対策③折曲厳禁

どうしても普通郵便で折り曲げられないものを送る場合、赤字ではっきりと「折曲厳禁」と記載しましょう。
「絶対に折り曲げられない」という拘束力はないですが、配達員ができる限り折り曲げないように配送してくれます。

それでもやはり拘束力がないため、板ダンボール等と一緒に梱包して中身が折れないような工夫をすると安心です。

普通郵便の注意書き対策④水濡れ厳禁

天候などの理由で配達員の手が濡れていたり、ポストに水が溜まっていたりとさまざまなことで水濡れが起きてしまいます。
そのため、「水濡れ厳禁」の注意書きをしたくなりますが、水濡れ厳禁の記載があっても拘束力はありません。
拘束力はありませんが配達員もできるだけ濡れないように注意を払うので、注意書きを書く際には赤字で大きくはっきりと「水濡れ厳禁」と書くようにしましょう。

また、水濡れしたくない郵便物にはしっかりと防水対策を施しましょう。
郵便物自体をビニール袋で包んだり、外側が水濡れしてしまっても中身は水に濡れないようにクリアファイルなどの中に入れて送ると安心です。
中には水濡れしづらい加工がされている梱包材もありますので、どうしても水濡れしたくない荷物の場合は購入を検討してみるといいでしょう。

まとめ

今回は、普通郵便における「水濡れ厳禁」や「折曲厳禁」などの注意書きについて紹介しました。
注意書きをしたとしても拘束力が発生しないので、必ずしも要望通りに配達されるわけではありません。
拘束力はありませんが、注意書きがあることによって配達員はさらに気を引き締めて配達するので、全く効果がないとは言い切れません。

しかし、それでもやはり拘束力がないため、どうしても水に濡らしたくない荷物や折り曲げてほしくない荷物は梱包の際に注意を払うようにしたり、
普通郵便ではなく他の方法で発送するのがおすすめです。

今回の記事で注意書きの効果や拘束力を知って、安心して荷物を送れるようになるといいですね。

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