元郵便局員が教える!海外に送る前にチェックすべき航空危険物一覧

この記事では
航空危険物一覧について
解説しています。
[prpsay img=”https://stamp.yuubinya.com/wp-content/uploads/2019/10/huki-talk.png” name=”葉書野 ウラ”]「航空危険物」について元郵便局員がわかりやすく解説します。[/prpsay]

航空危険物とは?

航空危険物とは、簡単にいえば飛行機で輸送できない危険物で、航空危険物にも大きく分けて以下の2種類があります。

  • 引受禁止
  • 条件付きで引受可能


引受禁止

「引受禁止」というのは、国際航空運送協会(IATA)の「危険物に関する規則」が対象とする物品(航空危険物)です。
国際郵便において、郵便物の種類(通常郵便物、小包郵便物、EMS郵便物)及び輸送モード(航空便、SAL便、船便)に関わらず引受する事ができない物品となります。


条件付きで引受可能

「条件付きで引受可能」というのは、一定の条件を満たせば引受ができる物品になります。
国により条件も細かく異なりますので、必ず事前に調べておく必要があります。


航空危険物一覧

下記に郵送できない物品(航空危険物)の具体的な商品を紹介します。
クリックすると具体的な商品を確認できますので、是非参考にしてください。

  • ライター用燃料
  • ペイント類
  • 香水
  • マニュキュア
  • ヘアカラー
カセットコンロ用ボンベ 3本セット
  • 消火器
  • アクアラング
  • 除塵スプレー
  • 携帯用濃縮酸素
  • ヘリウムガス
  • キャンプ用ガスコンロ
  • カセットコンロ用ガス
  • ライター用補充ガスなど
  • プルトニウム
  • ラジウム
  • ウラン
  • セシウム
  • 麻薬および向精神剤など
  • 生きた動物(一部例外あり)
  • わいせつまたは不道徳な物品など
 


EMS

EMSでの発送時には、下記に該当する物品も引受不可となります。

  • 硬貨、銀行券、紙幣
  • 各種の持参人払有価証券、旅行小切手
  • 貴重品
  • (加工の有無を問わず「白金」「金」「銀」「珠玉」「宝石」が該当します)

EMSは内容品より送料のほうが高い場合が多々ありますので、高額の送料を払ったにも関わらず差出人返還となれば大損です。
差出人返還となった場合、送料の返却はありません。


ご注意

上記を含む物品は、飛行機に乗せて輸送する事ができません。
発送前に必ずX線検査が行われますので、バレないなら大丈夫という考えは通用しません。

上記以外にも、条約や各国の法律で定められた物品も発送する事ができません。
専門的な内容は、下記の書籍が参考になります。


追記:条件付き発送について

石油ストーブや石油ヒーターの発送に関するお問い合せが数件ありましたので、追記情報として紹介します。

“国内限定”“陸送”という条件付きであれば、石油ストーブや石油ヒーターもゆうパックで発送可能です。
ただし新品である事が必須条件で、一度でも使用している場合、灯油が引火性液体に該当するために引受不可となります。

工業系の荷物で多い塩酸系のものも「濃度(%)」によっては、一部引受が可能な場合もありますので、最寄りの集配局にご確認ください。

生き物もきちんと条件を満たせば発送は可能ですが、くれぐれも輸送環境を考慮した梱包をお願いします。

参考

ゆうパックで生き物を送る方法については、下記の記事を参考にしてください。
生きた動物や昆虫をゆうパックで送る方法

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