イタリア、フランス、ドイツあてにEMSを発送する際の注意点

この記事では
EMS発送時の注意点について
解説しています。
[prpsay img=”https://stamp.yuubinya.com/wp-content/uploads/2019/10/huki-talk.png” name=”葉書野 ウラ”]それぞれの国によって郵便制度も異なりますので、特にお問い合わせが多いイタリア、フランス、ドイツあてにEMSを発送する際の注意点をまとめてみました。[/prpsay]

ドイツ

ドイツあてにEMSを発送する場合、以下の点に注意が必要です。

 

追跡情報の誤表示

ドイツあてEMSについては、地方税関で保留または配達子会社に引渡しされている場合に「ご不在のため持ち戻り」または「お届け先にお届け済み」と表示される場合があります。

配達もされていないのに「ご不在のため持ち戻り」または「お届け先にお届け済み」と表示されると戸惑う方も多いと思いますが、禁制品の混入や書類に不備がない限り地方税関で配達子会社に荷物が引き渡しされているので問題ありません。

 

フランス

フランスあてにEMSを発送する場合、以下の点に注意が必要です。

 

ドアコード

ドアコードとは、受取人の居住が集合住宅等である場合、建物内にアクセスするためにドアコード情報(ドアロックを自動解除する文字番号)が必要な場合があり、フランスの地方都市ではドアコードなしでも届く場合もありますが、パリなどはドアコード及び電話番号は必ず必要です。

ドアコードが記載されていないと荷物を届ける事ができませんし、不在票すら投かんすることができませんので、受取人様に荷物の到着通知がされないまま、最寄りの郵便局で保管されるなどして配達が遅延したり、保管期限の超過により差出人に返送されたりするおそれがあります。

日本の郵便制度を基準に考えると、フランスの郵便制度はサービス水準がかなり低いです。
誤配?紛失?盗難?不着?・・・「管轄じゃないのでわかりません。」という感じで終わりです。

保険付きで発送したり、発送後に必ず受取人に追跡番号を伝えてください。
ドアコードも含め、できるだけ細かい情報をラベルに記載する事を強くおすすめします。

 

内容品価格の記載

EMSラベル(税関告知書を含む)やインボイスに内容品価格を記入する項目がありますが、必ず正しい金額を記載してください。
「0ユーロ」と書くと税関保留になる可能性があります。

 

イタリア

イタリアあてにEMSを発送する場合、以下の点に注意が必要です。

 

検査による遅延

イタリアは税関の検査が厳しいので、実際に届く予定である日数を大幅に超えて配達される事が多々あります。
ラベルや書類の不備、記載内容が不正確であれば、差出人に返送される可能性も高いです。

 

商業用物品

個人の受取人さまあてに商業用物品を送る場合は、受取人さまの「codice fiscale: イタリアの身分証明書番号」のご記入が必要ですので、ラベル等の余白に記入してください。
事業所の受取人さまあてに商業用物品を送る場合は、受取事業所さまの「partita IVA:イタリア商業番号」のご記入が必要ですので、ラベル等の余白に記入してください。

※個人の受取人は内容品の価格が350ユーロを超える場合、事業所の受取人は内容品の価格が22ユーロを超える場合は商業用物品に該当します。

 

税関告知書

EMSの場合は、ラベルにある税関告知書(2枚)に加え3枚目の税関告知書の添付が必要となりますので、日本郵便の公式サイトにてダウンロードしたり、最寄りの郵便局にて貰う必要があります。

参考

税関告知書については、下記の記事を参考にしてください。
税関告知書補助用紙の書き方と注意点

 

海外の郵便制度

日本の郵便制度は、普通郵便ですら届いて当たり前のサービスですが、海外の郵便制度は日本の郵便制度と比べるとかなり無責任な部分が多いと感じます。

差出人に荷物が返送された理由すら不明という無責任さです。

海外に荷物を送る場合、上記の国に限らず国によってルールが全く異なりますし、日本では当たり前のことでも海外では通用しません。
年々検査も厳しくなっていますので、きちんと決められた書類や記入方法を守って発送してください。
EMSの送料は決して安くありませんので、差出人返還となっても送料は返金されません。

参考

海外からの返還理由については、下記の記事を参考にしてください。
国際郵便・小包が差出人返還された際の返還理由一覧

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国際郵便・国際小包・EMSに関するよくある質問と回答 海外発送時に便利!主要国の英語表記とフランス語表記一覧