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「料金受取人払」と「不足料金受取人払い」の決定的な違いと、
不足料金受取人払いのハガキが届いたときの書き方・払い方・受け取り拒否のやり方を、元郵便局員が解説しています。
葉書野 ウラ
料金受取人払・不足料金受取人払い・着払いの決定的な違い
3つとも「送料を受け取る側が払う」という点で意味合いは似ていますが、制度としては全くの別物です。
| 名称 | 正体 | 使う人 |
|---|---|---|
| 料金受取人払 | 日本郵便の正式なサービス(事前承認制) | アンケート回収・通販の申込用紙などを送る企業・団体 |
| 不足料金受取人払い | 料金不足の郵便物が届いたときの実務上の対応(正式サービスではない) | 料金不足の郵便物を受け取った人 |
| 着払い | ゆうパック・ゆうパケット・ゆうメールなど荷物系サービスの正式な支払い方法 | 荷物を送る人・受け取る人 |
言葉のニュアンスが似ているので混同されがちですが、上記のとおり決定的な違いがあります。それぞれ詳しく解説します。
料金受取人払いとは?(正式な郵便サービス)
料金受取人払いは、差出人が郵便料金を負担しない正式な郵便サービスです。アンケートの回収率アップや、通販の申込時に好印象を与える目的で使われます。
利用するための条件
- あらかじめ配達郵便局の事前承認を受ける必要があります(封筒・はがき・用紙の印刷見本を添えて申請)
- 100枚以上配布することが条件です
- 対象は手紙(定形郵便物・定形外郵便物)/郵便はがき/ゆうメール/心身障がい者用ゆうメール/ゆうパケットのいずれかに限られます
- オプションとして使えるのは速達・書留・特定記録のみです
- 差出有効期間は2年以内で定める必要があります
誰でも承認なしに利用できるわけではない点に注意してください(2026年8月時点・料金受取人払|日本郵便)。
料金受取人払承認請求書の具体的な書き方・記入例は、下記の記事で詳しく解説しています。

不足料金受取人払いとは?届いたときの書き方・払い方
不足料金受取人払いは、郵便料金が不足した状態で差し出された郵便物を配達する際に、日本郵便が受取人に不足分を請求する実務上の取り扱いです。料金受取人払いのような日本郵便の公式サービス名としてのページは存在せず、正式な制度ではありません。
言葉のニュアンスが似ているので「料金受取人払い」と混同される事もありますが、上記のとおり決定的な違いがあります。
不足料金受取人払いハガキの書き方(記入例)
「不足料金受取人払」と印字されたハガキが同封されていた場合、宛先は郵便局側で記入済みです。読者側がすることは、ハガキに記載された不足額と同じ金額分の切手を貼ってポストに投函するだけです。元郵便局員の経験上、記入の手間そのものは無く、迷うのは「いくら分の切手を貼ればいいか」です。よくあるパターンで確認してください(金額は2026年8月時点・2024年10月改定後)。
| 届いたケース | 不足額 | ハガキに貼る切手 |
|---|---|---|
| 2024年9月30日以前の84円切手のみで定形郵便物(25g以内・現行110円)を差し出した | 26円 | 26円分の切手を貼って投函 |
| 切手を貼り忘れた定形郵便物(現行110円) | 110円 | 110円分の切手を貼って投函、または窓口で現金払い |
| 2024年9月30日以前の63円切手のみで通常はがき(現行85円)を差し出した | 22円 | 22円分の切手を貼って投函 |
※不足額はハガキに印字されているので、自分で計算する必要はありません。上記は「不足額の考え方」を示す例です。※金額は2026年8月時点・2024年10月改定後の料金です。
- 同封のハガキに印字された不足額を確認する
- 不足額分の切手をハガキに貼る(複数枚の組み合わせでも可)
- ポストに投函する(元郵便局員の経験上、投函から数日で処理されます)
窓口で現金払いする場合
切手を用意できない場合は、同封のハガキを郵便局の窓口に持参して現金で支払うこともできます。
- 同封されたハガキ(切手は貼らなくてよい)を持参する
- 最寄りの郵便局の窓口へ行く
- 不足額を現金で支払う
受け取りを拒否したい場合
開封前であれば、受け取りを拒否することができます。その場合は差出人に返送されます。すでに開封してしまった場合は拒否できず、不足分の支払いが必要です。
郵便料金の不足分を支払わずに放置した場合にどうなるかは、下記の記事で詳しく解説しています。

普通郵便を勝手に「着払い」にするのは不正行為です
不足料金受取人払いを悪用し、「普通郵便の着払い」という方法で郵便を送り付けている方をメルカリなどで見かけますが、故意または常習性があれば郵便法84条1項により罰金刑に処せられる可能性があります。
不法に郵便に関する料金を免れ、又は他人にこれを免れさせた者は、30万円以下の罰金に処する。
こういった不正行為関連の郵便物の特徴として「差出人を書かない」「ポスト投かん」というケースがほとんどです。「差出人を記載せずにポスト投かんすれば、誰がどこから出した郵便物か分からないはず」という考えからくる行為だと思いますが、故意に回数を重ねて違法な差出しを行っていれば、どこから投かんされた郵便物かをある程度特定する事は比較的難しくはないです。
わざわざ時間と手間をかけて探さなくても「還付不能」という理由で郵便局で該当の郵便物を保管し、不着申請を待つだけでも送り主がわかるので、郵便局が本気で探そうと思えばいつでも対応はできるということは頭の隅に置いておいたほうがいいです。
元郵便局員の経験上、「普通郵便の着払い」は、郵便局でも悪質な行為の1つという認識があります。局によって対応は異なると思いますが、以前と比べたら「不足料金受取人払い」の差出人返還率は高くなったと感じます。人手不足というのもありますが、そもそも正式なサービスではありませんし、必ずしも対応しなければならない郵便局の業務ではありません。
着払いができるサービス
ゆうパック、ゆうパケット、ゆうメールが着払いとすることが可能です。普通郵便(手紙・はがき)は、着払いにすることができません。
着払いゆうパック伝票の具体的な書き方・記入例は、下記の記事で詳しく解説しています。
信書を送付する方法で、「着払い」ができるサービスはありません。
よくある質問
葉書野 ウラ
不足料金受取人払いのハガキが届いたら、どこに何を書けばいいですか?
読者側が記入する欄はありません。宛先は郵便局側で記入済みなので、ハガキに印字された不足額と同じ金額分の切手を貼ってポストに投函するだけです。詳しい手順は本文の「不足料金受取人払いハガキの書き方(記入例)」をご覧ください。
不足料金受取人払いのハガキはいつまでに投函すればいいですか?
同封のハガキに投函の目安が案内されています。元郵便局員の経験上、早めの投函が望ましく、対応に迷う場合はハガキを持って窓口で現金払いする方法が確実です。
不足料金受取人払いのハガキを紛失してしまいました。どうすればいいですか?
最寄りの郵便局へ問い合わせてください。不足額の記録が残っていれば、窓口で対応してもらえます。
料金受取人払と不足料金受取人払いは何が違いますか?
料金受取人払は差出人が事前に郵便局の承認を受けて使う正式なサービスです。不足料金受取人払いは料金不足の郵便物が届いたときの実務上の対応で、正式な制度としてのページは存在しません。詳しくは本文の「決定的な違い」をご覧ください。
不足料金受取人払いのハガキが同封されていない場合は支払いが必要ですか?
不要です。「不足料金受取人払」と印字された封筒でも、ハガキが同封されていなければ料金は足りています。
不足料金を払わずに放置するとどうなりますか?
開封前であれば受け取りを拒否して差出人に返送できますが、開封後は支払いの対象になります。放置した場合の詳しい流れは、下記の記事で解説しています。
料金受取人払と不足料金受取人払いのまとめ
- 料金受取人払は差出人が事前承認を受けて使う正式サービス(100枚以上・有効期間2年以内)
- 不足料金受取人払いは料金不足の郵便物が届いたときの実務上の対応で、正式な制度ではない
- ハガキが同封されていたら、不足額分の切手を貼って投函するか、窓口で現金払い
- 開封前なら受け取り拒否も可能。開封後は支払いが必要
- 普通郵便の着払いは存在せず、悪用すれば郵便法84条1項により罰金刑の対象になりうる
葉書野 ウラ








