手紙やはがきをポストに投函して相手に配達されるまでの流れについて元郵便局員が解説します

手紙やはがきをポストに投函して、あて先に配達されるまでを元郵便局員が解説します。
差出人の地域と受取人の地域により若干輸送状況などが異なりますが、一般的な郵便の流れになります。

郵便の流れ

具体的にわかりやすいよういに、大阪から東京に手紙を送ったとして解説します。

STEP.1
ポスト投かん
手紙やはがきをポストに投函します。
きちんと「あて先」「あて名」を書いて、切手を貼ってポストに投函してください。
STEP.2
郵便物の取り集め
ポストに投函された郵便物を、郵便局員が決まった時間に取り集めします。
取集時間はポストにより異なりますが、必ずポストに取集時間と担当郵便局が記載されています。
STEP.3
地域の郵便局へ
ポストから集められた郵便物は、地域の郵便局に集められます。
集められた郵便物に「消印」を押したり、種別に合わせてケース分けを行ったりします。
(参考動画:自動消印機)
STEP.4
大阪府内の大きい郵便局へ
地域の郵便局で集まった郵便物を大きい郵便局に集めます。
ここで宛先ごとに仕分けして、それぞれの地域に向けて輸送されます。
(参考動画:書状区分機、ケース区分機)
STEP.5
東京都の大きい郵便局へ
大阪の大きい郵便局から、東京の大きい郵便局へ輸送します。
ここでさらに細かい地域に分けられて、各配達局へ輸送されます。
STEP.6
区分
配達局に到着した郵便物は、区分機や配達員による手区分によって、配達する順番にきちんとまとめます。
(参考動画:手区分・配達)
STEP.7
配達
日によって配達する時間に差はあると思いますが、だいたい同じような時間で配達します。
注意
細かい点を言えば局や地域、時期的な関係で業務内容が大きく異なる事もあります。
現在は、大きい郵便局で区分処理する方針になっているので、ある程度大きい局でないと区分機もありません。

 

参考動画

下記は郵便物の流れに関する参考動画となります。

 

自動消印機

 

書状区分機

 

ケース区分機

 

手区分・配達

 

よくある質問と回答


テレビで見て知ったんですが、ブラックライトを当てると見えるバーコードって何の意味がありますか?

受取人の郵便番号や番地、区分機を通過したデータ(時間など)がデータがされたものです。
ブラックライトで見えるバーコードについて、今後記事にして紹介させていただきます。

 

郵便物をポストに投函した場合、ポストから郵便物を取り集めした担当者などを調べる事はできますか?

集荷担当局であれば、投函したポスト・日付・時間さえわかれば、担当者を調べる事はできます。

 

ポストっていたるところにありますが、全国に何本くらいありますか?

概算ですが、約181,000本前後です。

 

ゆうパックは郵便局員が配達しないと聞いたんですが、誰が配達してるのですか?

全く配達しないわけではありませんし、郵便局員ももちろんゆうパックを配達しております。
通称「委託さん」と言われている、配達の業務委託を受けた方が配達する事もあります。

 

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