料金後納の審査条件等について
解説しています。
料金後納とは?
料金後納とは、1ヵ月間に差し出された郵便物や荷物の料金を翌月にまとめてお支払いできるサービスです。
「料金後納」は支払い方法の契約なので、料金が安くなる契約ではありません。
料金が安くなる契約は「特約契約」といい、一定の条件を満たすことで荷物の料金が安くなる契約です。
料金後納と特約契約を混同しがちですが、全くの別の契約になりますのでご注意ください。
参考
特約契約については、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!送料が安くなる特約契約の結び方と特約運賃の算出方法
利用条件
料金後納の契約審査条件として、下記の3点を満たす必要があります。
- 郵便物・荷物を毎月50通(個)以上差出す
- 事前に郵便局の承認が必要
- 1ヵ月に利用する料金の概算額の2倍の担保を提出
担保については色々規定がありますが、原則として現金・有価証券・その他が必要となります。
その他に関しては局の規定や年間の利用予定金額により異なります。
原則として法人様の契約の場合に限り、現金・有価証券とは別に郵便局側から証明を掲示を求められた場合は個別に対応してください。
個人の場合、1ヵ月の利用概算額が50万円未満に限り、1ヵ月の概算額を下回らない額で最低10万円以上の預金残高を確認できる通帳のコピーなどで大丈夫です。
一番スムーズなのは、引き落としの口座をゆうちょ銀行に指定して、指定したゆうちょ口座に一定額(1ヵ月の利用概算予定額の2倍)の金額を入金しておけば問題ないです。
本人確認書類
料金後納を契約する場合、法人契約・個人契約により提出する書類が異なります。
法人契約
登記簿謄本・印鑑証明など。
1ヵ月のご利用概算額が50万未満の場合、会社の名刺、パンフレット、公共料金の請求書・領収書、預金通帳でも大丈夫です。
個人契約
運転免許証、保険証、マイナンバーカード、住民票、パスポートなど。
1ヵ月のご利用概算額が50万未満の場合、公共料金の請求書・領収書、預金通帳でも大丈夫です。
申請~利用開始まで
後納契約を行う場合、最寄りの集配郵便局に行き、窓口にて「後納契約を行いたい」と伝えます。
自宅や会社に郵便物を届けてくれる配達員さんに、「料金後納の契約を行いたい」と伝えるという方法も有効です。
申請時の注意点
料金後納契約の利用申請を行っても、必ず利用できるわけではありません。
書類の不備や今までの利用状況により、契約できない場合もあります。
特に1ヵ月の差出通数(個数)が取り扱い基準に達していないケースが多く、間違いなく基準を満たすためには以下の個数を目安としてください。
- 郵便物:50通以上
- ゆうパック:10個以上
- EMS:4個以上
※局により取り扱い基準が異なる場合があります。
よくある質問と回答
[prpsay img=”https://stamp.yuubinya.com/wp-content/uploads/2019/10/huki-hatena.png” name=”葉書野 ウラ”]「料金後納」に関するよくある質問と回答です。[/prpsay]料金支払い方法はどうしたらいいですか?
原則としては「一カ月分をまとめて翌月末日(金融機関休業日の場合は前営業日まで)までに指定口座へ振込によりお支払い」となります。
口座振替の場合は、引落日が翌月20日となります。
クレジットカードでの支払いは可能ですか?
クレジットカード等での支払いはできません。
後納スタンプは、自作しても問題ありませんか?
スタンプには大きさ等の規定がありますが、規定され守れば問題ありません。
今までの経験上、自作したスタンプよりも下記の市販されているスタンプやシールを利用されてる方のほうが圧倒的に多いです。
最寄りの集配郵便局がわかりません。調べる方法がありますか?
全国の集配郵便局については、下記の記事を参考にしてください。
全国の集配郵便局一覧(地方別)
後納印は郵便局が押してくれますか?自分で押さないといけませんか?
地方局や時間帯によって局員がサービスで押してくれることもありますが、原則的に差出人が後納の表示をして郵便局に差し出すことになってます。(約款上の規定)
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料金後納は支払い方法の契約なので、割引にはなりません。
料金の割引は別に「特約」という契約が必要となりますが、契約には条件があります。
特約については、以下のページに記事を書いておりますので参考になればと思います。
https://yuubinya.com/2018/05/20/特約契約の結び方と送料を安くする方法/
拝見させていただきました。
料金後納を利用すると、割引は受けられるのでしょうか。