今年はさらに引っ越し難民が増加!実はゆうパックで引っ越し荷物を送る人が多いので引っ越しでゆうパックを利用するメリットとデメリットを解説します

引っ越しでゆうパックを利用するメリット・デメリットについて、元郵便局員が実務経験に基づいて最も効果的な利用方法を解説します。

引っ越し難民問題

3月は、転勤や進学など引っ越しシーズンとなり、業界では年間を通して最も忙しいシーズンになりますが、希望日に引っ越しできない「引っ越し難民」が問題化しています。

「引越し難民」とは、「引っ越しがしたくてもできない人たち」「希望日に引っ越しできない人たち」の事で、去年も続出しましたが、今年はさらに深刻化していると思います。

今年が特に深刻化している3つ原因がヤマトホームコンビニエンスの過大請求問題で行政処分などを受けた事による引っ越しの引き受けの停止レオパレス21の施工不良問題による引っ越し数の増加業界の慢性的な人手不足と負の連鎖が重なりあって、既に引っ越しの予約を受付けていない会社もありますので、今年は去年よりさらに引っ越し難民が増えると予想されています。

 

ゆうパックで引っ越し

引っ越しと言えば、サカイ引越センターやアリさんマーク、日通、アートなど、専門の業者が沢山ありますが、実はゆうパックで荷物を送る方って意外と多いんです。

実際に実務経験上の話になりますが、大々的に広告をするわけでもありませんし、引っ越し対策に人員増加するわけではありませんが、毎年引っ越しシーズンは引っ越し荷物が一気に増加しますし、その数も年々増えていると思います。

ただゆうパックも万能なサービスではありませんので、引っ越しでゆうパックを利用する際の「メリット」と「デメリット」について解説します。

 

利用するメリット


引っ越しでゆうパックを利用するメリットについて解説します。

 

料金が圧倒的に安い

ゆうパックで引っ越し荷物を送られる方の大半は、引っ越し業者と比べると料金が圧倒的に安いからです。

引っ越しには、色々なオプションや専門業者ならではのサービスががありますので一概には言えませんが、荷物を引っ越し先に送るという点だけで料金を比較すれば、ゆうパックのほうがかなり安いです。

例えば、福岡から東京に引っ越しするとします。
荷物をまとめたら120サイズのダンボール10個分になったとして、料金を計算してみます。

通常であれば19,800円となりますが、割引を駆使すれば18,000円で送る事ができます。
引っ越し業者だと、一番安い単身パックを使って、同一都道府県内での引越しだとしても18,000円で送る事はできませんので、遠方であればあるほどに、荷物を引っ越し先に送るという点だけで見れば、ゆうパックのほうがかなり安いです。

引っ越し業者だと、繁忙期は少し料金が高くなる傾向にありますが、ゆうパックは年間を通して料金の変動はありません。

 

希望日に配達

引っ越しを行う上で非常に困るのが、「引っ越し予定日に荷物が届かない」という事です。
特に3/15~4/15の間は繁忙期となり、既に期間中の予約ですらできない状態となっておりますが、ゆうパックであれば日時を指定すれば指定日に配達しますので、余程ギリギリに発送したり、自然災害などの影響がない限り遅延する事はありません。

指定日の10日前から発送する事が可能ですので、準備さえできれば余裕をもって発送すれば遅延する事はありませんし、荷物が届かない等で新生活に影響する事もありません。

 

利用するデメリット

上記だけみると良い事ばかりに見えますが、引っ越しでゆうパックを利用するデメリットについて解説します。

 

サイズと重量

ゆうパックには、引受上限のサイズと重量がありますので、サイズ・重量を超過すると発送する事ができません。

サイズ:A+B+C=170cm以下
重さ:25kg以下
※25kg以上、30kg未満は重量ゆうパックとなります。

参考

重量ゆうパックについては、以下の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!重量ゆうパックのサービス内容と注意点

 

引受品目

引受できる品目にも限りがありますので、発送前に引受禁止に該当するものを調べる必要があります。
特に引っ越しシーズン中に多いのが、「雑貨」「日用品」という内容品が不明確な品名であったり、整髪料などのスプレー缶や香水など、日本郵便では引受できないものが発送される事が多くありますので、発送される際はくれぐれもご注意ください。

参考

品名の重要性については、以下の記事を参考にしてください。
ゆうパックを早く届けるには品名が大事!元郵便局員が教える正しい品名の書き方

 

セルフ梱包

引っ越し業者の場合、梱包品や梱包作業までしてくれるサービスもありますが、日本郵便は引っ越し業者ではありませんので、梱包はご自分で行う必要があります。

ダンボール等は販売しておりますが、ご自分で用意された方が安いと思いますが、ダンボールの外装にはご注意ください。

参考

梱包材については、以下の記事を参考にしてください。
今!売れている!大切な商品を守る!安くても丈夫なダンボール特集 そのリサイクルダンボールは大丈夫?箱の外装にある「危険物ラベル」「マーキング」の一覧と外装トラブルの対処方法を元郵便局員が解説します。

 

注意点

きちんと伝票を記載し、梱包を済ませた上で集荷連絡を行ってください。

集荷依頼時には、個数とその他の要望(日時・時間・伝票の有無など)を伝えてください。
集荷に伺って「伝票持ってないんですよ」「梱包してる最中なので少し待ってて」というのが多くて、他のお客様の集荷にも影響しますので、くれぐれもご協力いただければと思います。

伝票は、最寄りの郵便局やローソンにも置いてありますし、伝票はWEBでも作成する事ができます。

 

関連情報

<関連記事>
ゆうパックを早く届けるには品名が大事!元郵便局員が教える正しい品名の書き方 Webゆうプリとタックシールで綺麗な宛名シールを誰でも簡単に作る方法 日本郵便アプリを利用して宛名ラベルの作成~発送を簡単に行う方法 ゆうパックがトク・ラク・ベンリになる「ゆうパックスマホ割アプリ」の活用方法を元郵便局員が解説します ゆうパックの集荷依頼をスピーディに行うための3つのポイント 引っ越し荷物を発送する際の注意点と送料を少しでも安くする梱包テクニックを元郵便局員が解説します