絶対に失敗しない!EMS(国際スピード郵便)ラベルの書き方と注意点

EMS(国際スピード郵便)ラベルの書き方と、発送時の注意点を元郵便局員が解説させていただきます。

EMS(国際スピード郵便)

EMS(国際スピード郵便)とは、世界120以上の国や地域に30kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービスです。
国際郵便で最速のサービスですが、料金も若干高めですので、料金が高くても急いで届けたいという方に向いているサービスです。

 

EMS(国際スピード郵便)の種類

EMS(国際スピード郵便)ラベルには、「書類用」と「物品用」のラベルがあります。
書類を送りたい場合は「書類用」のラベルを利用し、物品を送る場合は「物品用」のラベルをご利用ください。

EMS(国際スピード郵便)は、コンビニからは発送できません。
発送手続きは、郵便局の窓口及び集荷による対応となります。

 

ラベルの見分け方

ラベルの大きさなどで「書類用」と「物品用」の違いはわかりやすいですが、それぞれのラベルに〇〇用と記載されています。(下記参照)

 

EMS(国際スピード郵便)ラベル

EMS(国際スピード郵便)ラベルは、8枚綴りになっています。

(1枚目)

補足
1枚目には、発送時の注意事項などが記載されていますので参考にしてください。
必要なければこの部分は、はがして捨ててください。

参考

航空危険物については、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!海外に送る前にチェックすべき航空危険物一覧 リチウム電池の航空輸送ガイド(内国・国際)

(2枚目)

補足
2枚目は伝票記入用で、荷物にそのまま貼付されます。
荷物を発送する際に必要な情報を、「英語」「フランス語」「あて先となる国の言語」で記載してください。

(3枚目)

(4枚目)

補足
3枚目と4枚目はお客様の控えです。
インボイスや税関告知書補助用紙などがあれば、コピーして一緒に保管しておくとよいです。

(5枚目)

補足
5枚目は引受局の控えとなり、10年間保管されます。

(6枚目)

(7枚目)

補足
6-7枚目は税関告知書となり、普通は荷物に付いたまま発送されます。
お客さま控えや引受局控えをとる際に、くれぐれも間違えてとったりしないようにご注意ください。

(8枚目)

補足
8枚目は配達証です。

 

荷物に貼付されるEMS(国際スピード郵便)ラベル

分解したら8枚綴りになるEMS(国際スピード郵便)ラベルですが、荷物に貼付される際は「④税関告知書」「⑤税関告知書」「⑥配達証」が付いた状態になりますので、くれぐれも発送時に取り外ししないでください。

 

EMSラベルの書き方

実際にお客様が記入すべき点は、1と2と3の箇所のみですが、「英語」「フランス語」「あて先の国で通用する言語」で記載する必要があります。

1の箇所は、差出人さまの氏名・住所・郵便番号等を記入してください。
2の箇所は、受取人さまの氏名・住所・郵便番号等を記入してください。
3の箇所は、送られる品の内容品などを名あて国で通用する言語でできるだけ詳しく記入してください。

EMSラベルの他に一部の国・地域では、別途税関告知書やインボイスが必要となります。
記載内容が多くて、品名欄に書ききれない場合は、ラベルの品名欄には「See the attached document」と記載し税関告知書補助用紙をご利用ください。
内容品が20万円をこえる場合、必ず通関委任状が必要となりますのでご注意ください。

 

国際郵便・小包関連

国際郵便・小包関連の必要な情報や書類は、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!海外に送る前にチェックすべき航空危険物一覧 リチウム電池の航空輸送ガイド(内国・国際) 国際郵便やEMSなど国際関連の品名の書き方と英語・フランス語表記を解説 ゆうパックと国際小包・EMSのサイズ計測方法の違いについて元郵便局員が解説します 元郵便局員が教える!国際郵便の危険物申告書の書き方と注意点 国際郵便・国際小包・EMSに関するよくある質問と回答 絶対に失敗しない!エアメールを送付する際のあて名の書き方と注意点 通関委任状(輸入・輸出)の書き方と注意点 税関告知書補助用紙の書き方と注意点 そのリサイクルダンボールは大丈夫?箱の外装にある「危険物ラベル」「マーキング」の一覧と外装トラブルの対処方法を元郵便局員が解説します。

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