還付理由を調べる方法について
解説しています。

あて所に尋ねあたりません
あて所に尋ねあたりませんとは、「あてどころにたずねあたりません」と読み、何らかの理由により差出人に還付された郵便物に以下のようなスタンプが押印されます。
一般的に、局員は「あてしょなし」と言います。
還付理由
昔は、返還理由のスタンプが色々あったんですが、最近では「あて所に尋ねあたりません」と「あて名不完全のため配達できませんでした」しか使わない事が多いです。
局によっては小さい紙に返還理由が記載されていたり、別のスタンプの場合もありますが、具体的にどのような理由で返還されたのかがわかりにくいです。
以下に「あて所に尋ねあたりません」で処理される事が多い返還理由を紹介しますので参考にしてください。
- 転居先不明
- 転居届の期間経過(届け出より1年間有効)
- 町名の記載漏れ
- 番地の記載漏れ
- 棟・号室の記載漏れ
- 該当する町名・番地がない
- あて名の住所に居住者していない
- あて名の番地に住居がない
- 受取人の長期不在
- その他
受取拒否の場合、「あて所に尋ねあたりません」で処理される事はありません。
還付理由の詳細を公開しない理由
還付理由の詳細を公開しない理由は、個人情報だからです。
特に住所や名前といった情報の漏洩は重大事案に該当しますし、大きなトラブルに発展します。
郵便局は郵便物を届けるのが仕事であって、記載されている住所が少しでも違えば配達はしません。
居住確認して配達する事もありますが、誤配になれば取り返しのつかないトラブルに発展するので、受取人が曖昧な状態では配達しません。
郵便物は届いて当たり前と思ってる人が多いですが、全ての人が郵便物を受け取っているわけではありません。
何らかの事情で全ての郵便物を受取拒否されている人や、自宅に郵便物を配達されることを拒否されていて最寄りの集配局で受取りをされる人もいますので、詳細な還付理由は教えられませんというのが本音です。
局員的には「〇〇なので配達できません」と言えたら楽に解決しますし、差出人も納得しやすいと思いますが、これは個人情報保護法等の兼ね合いもありますので、郵便局の対応が悪いという問題とは別で、そういう対応しかできないという事です。
参考
居住確認については、下記の記事を参考にしてください。
元郵便局員が教える!「居住確認のお伺い」が届いた際の適切な対処方法
還付理由を調べる方法
郵便局の過失というケースもありますので、郵便局に「還付理由」をお問い合わせする事は可能です。
下記に還付理由を調べる方法を解説します。
まず還付された郵便物を確認してください。
下記のような「あて所に尋ねあたりません」のスタンプが押印されていると思います。

お問い合わせを行うなら、スタンプの「郵便局」に記載されている局に問い合せする必要があります。
郵便物等を還付したのは配達局(スタンプに記載されている郵便局)なので、最寄りの郵便局にお問い合わせしても還付理由はわかりません。
ちなみに①は「配達担当者」、②は「該当地域の居住情報に精通している役職者を含む局員」となります。
②は押印されていない事もありますが、基本的に①の部分は必ず押印されています。
返還理由というのは、原則的に配達担当者しかわかりませんので、担当局にお問い合わせした場合、配達担当者に確認する必要がありますので、回答までに少し時間がかかります。
個人情報の取り扱い
郵便局の過失じゃない限り、結果的に「個人情報なのでお答えできません」という回答だと思いますが、稀に郵便局の過失の場合もありますし、郵便局の過失であれば無料で再送してくれます。
氏名も住所も間違っていないのに還付された場合、「転居届の出し忘れ」や「転居届の期限切れ」による還付が多いので、受取人の連絡先が分かる場合は直接確認されたほうが早いと思います。
特に年賀状はものすごく還付が多いです。
引越ししたことを聞いてなかった、諸事情により名字が変わったなど、本当に色々な還付理由があります。
還付に納得できない場合、受取人が還付処理を行った郵便局にお問い合わせしてください。
本人確認ができれば、還付理由の詳細(転居届の期限切れ等の理由)を伝える事ができますので早く解決します。
還付理由一覧


よくある質問と回答

「あて所に尋ねあたりません」が押印されているハガキは、切手などに交換できますか?
再差出には使えますが、切手などには交換できません。
ゆうパックも還付されますか?
還付されますが、電話番号が記載されていれば電話連絡を行います。
それでも連絡がとれない場合、あて所なしか保管期限の超過で還付されることが多いです。
マンションの階を書き間違えただけで配達しないのは怠慢だと思います!
配達しないのではなく、配達できないというのが正しい理由です。
同マンションに同姓同名の方がいる可能性もありますので、たぶん書き間違いだろうとは思いつつも「まぁ大丈夫だろう」で配達するにはリスクしかありません。